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決算短信を読めるようになろう!【決算短信1ページ目の読み方を解説】

こんにちは。マネ社長です。

皆さん「決算」という言葉聞いたことがありますよね?

決算とは、一定期間の収入・支出を計算し、利益又は損失(損益)を算出することをいいます。

上場会社においては、4半期決算として、3ヶ月単位の財務諸表を作成・公表することが、金融商品取引法により義務化されています。

日本企業の場合、4月から翌年3月を事業年度とする3月決算の企業が多いため、4月から3ヶ月が過ぎた6月から7月頃に第1四半期の決算発表が行われます。
その後は、3ヶ月ごとに第2四半期決算、第3四半期決算、そして1年間の決算という流れです。

※高配当利回りで有名なJTは1月から12月を事業年度としている12月決算の企業です

ちなみに、よく第1四半期のことを「第1クウォーター」や「1Q」と表記する場合があります。
JTのような12月決算の企業は、1月から3月が第1四半期(第1クウォーター、1Q)となり、事業年度が4月から始まる企業の場合は、4月から6月までの3ヶ月が第1四半期(第1クウォーター、1Q)にあたります。

この年4回の決算報告では、企業側が株主に向けt公表する情報があります。
その情報を「決算短信」と呼んでいます。

このような資料を見た事はないでしょうか?

これが、「決算短信」といわれるものです。

今回は、この「決算短信」について勉強していきます。
記事を読み終わる頃には、決算短信の1ページ目が読めるようになることを目標にします。

決算短信を読むことができるようになれば、企業の財務状況を大まかに把握することができ、経済についてより興味が湧くと思います。

それではいきます!

決算短信とは

決算短信という言葉を初めて聞いた人もいるかと思います。

決算短信とは、

株式を証券取引所に上場している企業が、証券取引所の適時開示ルールに則り決算発表時に作成・提出する、共通形式の決算速報

です。(参考:Wikipedia「決算短信」

つまり、決算短信とは、企業が投資家に対して、経営状況や財務状況、業績動向について公表する決算書の速報版のことなのです。

決算書には、四半期に一度公表する速報版の「決算短信」
事業年度毎に公表する「有価証券報告書」があります。

「有価証券報告書」の場合、1年間の経営成績といった企業情報を公表します。

一方で、「決算短信」は四半期に一度(3ヶ月毎に)、経営状況や財務状況を公表する速報版です。
このため、企業の業績や配当金の動向、キャッシュフローの流れを最も早く把握できる情報源となります。

投資家にとって「決算短信」は、投資先を判断するための「貸借対照表」や「損益計算書」といった情報が含まれる重要な資料になります。

だからこそ、投資をする人はこの「決算短信」を読み解き、会社の財務状況や将来性を判断していかなければなりません。

本記事の目標

本記事での目標は、決算短信の1ページ目を読めるようになることです。

「決算短信」を一度見てみて下さい。

並べられた数字、専門用語がたくさんあって、かなりとっつきにくい印象を持つはずです。

だからこそ、今回は、決算短信の1ページ目に絞って、読み解いていこうと思います。

決算短信の1ページ目には重要な情報が多く含まれています。
まずは、1ページ目を読めるようになることから。
1ページ目を読めるようになるだけでも、その企業の財務状況の把握が大まかにできるようになるはずです。
決算短信の1ページ目が読めるようになるだけでも、かなり楽しいですよ。
一つずつ、ゆっくりと確認していきましょう。

JT(2020年12月期 第2四半期)の決算短信を読んでいく

もう一度、決算短信の1ページ目の全体像を見てみます。

参考:IR情報|JTウェブサイト

数字が並べられて目がチカチカしてきますが、この「決算短信」のなかに企業の売上状況や財務状況が確認できる数字が含まれています。
投資をする前に、この決算短信をざっとでもいいので読み解くことが必要です。
1ページ目だけでも読み解ければ、全く情報を得ていないよりも格段に投資先企業の情報がつかめます。

決算短信の1ページ目には、以下のような項目が並んでいます。

表題等

1.連結業績
 (1)連結経営成績
 (2)連結財政状態
 (3)連結キャッシュ・フローの状況

2.配当の状況

3.連結業績予想

4.その他
 ・期間における重要な子会社の異動
 ・会計方針の変更・手続、表示方法等の変更
 ・発行済株式数(普通株式)

この決算短信の様式は、証券取引所によって決められており、他の企業でも大まかな構成は同じです。
このため、一度読み方を覚えればどの企業の決算短信にも応用できます。

それでは、JTの決算短信を詳しく見ていこうと思います。

JTの決算短信(連結財務諸表)

JTの決算短信1ページ目には、以下の内容が記載されています。

表題等

1.連結業績
 (1)連結経営成績
 (2)連結財政状態

2.配当の状況

3.連結業績予想

※「1.連結業績(3)連結キャッシュ・フローの状況」は1ページ目に記載されていないので割愛
※「4.その他」は2ページ目に記載のため割愛

表題等

表題がこちら。

表題には、

・会社名
・上場取引所
・コード番号
・URL
・代表者
・問合せ先責任者
・報告書提出予定日
・配当支払開始予定日
・決算補足説明資料作成の有無
・決算説明会開催の有無

が記載されます。

その他、

・定時株主総会開催予定日
・有価証券報告書提出予定日

も記載内容に入ってきます。

1.連結業績

連結業績では、売上や営業利益、当期純利益、資産保有状況を確認できます。

(1)連結経営成績

ここでは、売上や営業利益、純利益といった内容を把握することができます。
損益計算書ですね。

売上収益は、JTがたばこ等を販売して得たお金のことです。
2020年第2四半期での売上は1兆302億1800万円となります。
下段が前年同期の売上を示しており、1兆585億4900万円でした。
△2.7%とは、前年同期からの増減を示しています。
前年同期売上1兆585億4900万円から、1兆302億1800万円に売上が2.7%下がったことを示しています。

営業利益は、JTがタバコを仕入れて販売するという本業で稼いだ利益のことです。
営業利益は、売上高から売上原価を差し引き、さらに販売費および一般管理費(販管費)を差し引いた金額のこと。
計算式で表すとこんな感じになります。
『営業利益=売上高-売上原価-販管費』

税引前利益は、税金を含んでいる純利益のことです。
税引前利益は、営業利益から営業外損益と特別損益を差し引いた金額です。
計算式で表すとこんな感じになります。
『税引前利益=営業利益-営業外損益-特別損益』

四半期利益は、当期純利益になります。
JTの場合、グループ企業集団全体の純利益を表しています。
計算式で表すとこんな感じ。
『四半期利益=税引前利益-税金』

親会社の所有者に帰属する四半期利益は、グループ企業集団全体の純利益のうち、親会社株主に帰属する純利益のことです。
例えば、親会社Aと子会社Bという企業集団がある場合、親会社Aの株主は、親会社Aの純利益と子会社Bの純利益に対する持分比率の利益を含んだ利益が帰属する利益となります。
つまり、グループ企業集団全体の利益から、子会社Bの株主に帰属する利益を除いた額が、親会社の所有者に帰属する利益になるわけです。
計算式で表すとこんな感じになります。
『親会社の所有者に帰属する四半期利益=四半期利益-子会社の株主に帰属する利益』

四半期包括利益合計額は、計算式で表すとこんな感じになります。
『包括利益=当期純利益+その他の包括利益』

基本的1株当たり四半期利益は、親会社所有者に帰属する利益を発行済普通株式の期中平均株式数(自己株は除く)で割った利益です。EPS(Earnings Per Share)ともいい、企業の収益性を図る指標になります。大きい方が良いとされ、EPSを時系列で比較することで、企業の収益性や成長性を確認することができます。ただし、下記の計算式からわかるように、株式数の増減によってEPSは上下するため、発行済株式数の状況も確認することが必要です。

計算式で表すとこんな感じになります。
『基本的1株当たり四半期利益=親会社の所有者に帰属する四半期利益÷期中平均株式数(四半期累計)』

希薄化後1株当たり四半期利益は、基本的1株当たり四半期利益に対し、負債や優先株といった普通株式に転換することによって1株当たりの利益が希薄化する影響を加味して計算をした利益のことです。

計算式で表すとこんな感じになります。
『希薄化後1株当たり四半期利益=(親会社の所有者に帰属する四半期利益+損益調整額)÷(期中平均株式数(四半期累計)+株式数の調整)』

(2)連結財政状態

ここでは、資産や負債といった内容を把握することができます。
貸借対照表ですね。

資産合計は、企業全体の資産額を表します。負債と資本を合計した金額です。

資本合計は、事業を行うための資金額です。

親会社の所有者に帰属する持分とは、企業集団のうち親会社株主に帰属する資本のこと。

親会社所有者帰属持分比率とは、資産合計に占める親会社の所有者に帰属する持分の割合のこと。

1株当たり親会社所得者帰属持分とは、親会社の所有者に帰属する持分を株式数で割ったもの。

2.配当の状況

こちらは株主に分配される1株あたりの配当額です。

前年との比較ができ、配当金の増減を確認できます。
また、予想配当も記載されており、配当金の未来を予測することができます。

3.連結業績予想

売上収益とは、商品やサービスを販売して得たお金のことです。

営業利益とは、本業で稼いだ利益のことを表し、売上高から売上原価と販売費および一般管理費を差し引いた金額。

親会社の所有者に帰属する当期利益とは、当期純利益の中でも親会社株主に帰属する純利益のことです。

1株当たり当期利益とは、EPSとも呼ばれその名の通り1株あたりの純利益を指します。当期純利益÷発行済株式総数で求めることができます。

まとめ:決算短信を読んで株式投資先の判断材料に!

今回は、決算短信の1ページ目を読み解くことを目標に記事を作成しました。
決算短信を大まかに読めるようになり、企業分析を行うことができれば、投資先の判断材料につながります。
投資前には、決算短信に目を通し、投資をするに値する企業がどうかご自身で判断できるようになりましょう。

より株に興味を持っていただければ幸いです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

熱い思いを持っている方をマネ社長は心から応援します。

多少なりとも、お力になれれば幸いです。

では、このブログを閉じて、行動を起こしましょう。

頑張る人の未来は明るい

またお会いしましょうね。

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