こんにちは。マネ社長です。
今回は、「自分自身の時給を知る」をテーマにお金について勉強していきましょう。
この記事はこんな悩みを持つ方にオススメです。
- 自分自身が実際いくら稼いでいるのかを把握したい
- 浪費癖がありどうしても無駄遣いをしてしまう。浪費癖を治したい
そんな方にお伝えしたい内容となっています。
この記事を読むとこんなメリットがあります。
- あなたの年収から時給を計算する考え方を学ぶことができます
- 時給を知ることによって、お金と労力と時間の関係性が明確になり、浪費癖を改善することにつながります
自分自身の時給を把握することは、生活する上で基礎中の基礎ですが、なかなかできている人は少ないと思います。実際に私もやっていませんでした。。。
自分の定位置を知ることで、マネーリテラシーを高めることができます。
それではいきましょう。
年収別会社員の時給【200万円〜1500万円】
会社員の時給をざっくり計算してみました。
下表に示す時給は、年収200万円から年収1500万円までの9時~17時で働く会社員を想定しています。(生活スタイルや税率によって時給の計算結果が変わるため、参考値として確認していただければと思います)
年収 | 時給 |
---|---|
200万円 | 466円 |
300万円 | 700円 |
400万円 | 933円 |
500万円 | 1,166円 |
600万円 | 1,400円 |
700万円 | 1,633円 |
800万円 | 1,866円 |
900万円 | 2,100円 |
1,000万円 | 2,100円 |
1,100万円 | 2,566円 |
1,200万円 | 2,800円 |
1,300万円 | 3,033円 |
1,400万円 | 3,266円 |
1,500万円 | 3,500円 |
みなさんが思い描いていた時給と比較していかがでしたか?
「思っていた以上に安い!」とか「案外もらっている!」とか
人によって捉え方は様々でしょう。
ただ、やはりこうやって見てみると少ないというのが本音ですよね。。
では次に、時給を出した計算方法を説明します。
計算方法はいたって簡単。小学生で習う算数ができれば理解できます。
計算の中身を知っておくことで、年収や生活スタイル、税率が変わった場合でも自分自身で簡単に計算できます。
時給の計算方法
時給の計算方法は極めて簡単です。次の4ステップになります。
1 年収(税引前)を確認する
2 1日の労働時間から年間の労働時間を計算する
3 「年収(税引前)÷年間労働時間」を計算し、税引前の時給を確認する
4 税引前の時給から税金を考慮し税引後の時給を算出する
1 年収(税引前)を確認する
まずあなたの年収を確認しましょう。毎年年末に配布される源泉徴収票を見ればそこにあなたの年収(税引前)が記載されています。その金額をまずはおさえて下さい。ちなみに私の年収(税引前)は500万円です。
2 1日の労働時間から年間労働時間を計算する
年収が把握できれば、2つ目のステップに移ります。
次にやることは、年間労働時間を計算することです。
まずは1日24時間のうち何時間を仕事に費やしているか計算してみて下さい。
以下の表は、1日の行動を示したものです。
6:00 〜 7:00 | 7:00 〜 8:00 | 8:00 〜 12:00 | 12:00 〜 13:00 | 13:00 〜 17:00 | 17:00 〜 18:00 | 18:00 〜 22:00 | 22:00 〜 6:00 | |
行動 | 出勤準備 | 通勤(往復) | 勤務 | 昼休憩 | 勤務 | 通勤(往復) | 自由 | 就寝 |
時間 | 1時間 | 1時間 | 4時間 | 1時間 | 4時間 | 1時間 | 4時間 | 8時間 |
勤務は8:00〜17:00の8時間(昼休憩1時間)ですが、実際には、起床してからの出勤準備や往復の通勤時間があります。
通常仕事をしていなければ必要ない時間のため、赤字部分の合計12時間が1日の労働時間になります。
1日の労働時間が計算できたら、もう年間労働時間が計算できたようなものです。
1日の労働時間を12時間とすると、
1週間での勤務日数を5日として、12時間×5日=60時間/1週間
1年間はおおよそ50週あるので、60時間×50週=3,000時間/1年間
この数字が、あなた自身の年間労働時間になります。
ちなみに、1年間=8760時間(24時間×365日)なので
会社員になった後は、人生の34%を労働時間に費やしていることがわかります。
おっと、睡眠時間を考慮していませんでした。睡眠時間を毎日8時間確保するとすると起きている時間は1年間で5840時間(16時間×365日)となり、
睡眠時間を除いた生活可能な時間の51%を労働時間に費やしてることがわかります。
こうみるとほとんどの時間を仕事に捧げていることがわかりますね。
3 「年収(税引前)÷年間労働時間」を計算し、税引前の時給を確認する
ここまでくると、あと少しです。
実際に、時給を計算していきましょう。簡単な割り算です。暗算では少し難しいかもしれませんが、電卓を使えば簡単に計算することができます。
一点注意することは、ここでの時給は税引前の時給であるという点です。これから計算する時給は実質の時給ではありません。税金が引かれることで、さらに時給が低くなることを知っていただければと思います。
今まで計算してきた年収と年間労働時間を一旦整理します。
- 年収(税引前):500万円
- 年間労働時間:3,000時間
5,000,000円÷3,000時間=1,666円/1時間(税引前)
税引前の時給が確認できました。
1,666円。。さらにここから税金が引かれるのかと思うと。。辛いです。。
4 税引前の時給から税金を考慮し税引後の時給を算出する
いよいよ最後のステップです。よくここまで頑張りました。ゴールは目の前。
3ステップ目で計算した税引前の時給から税金を考慮して計算してみます。
税金の種類は大きく分けて2つあります。
- 所得税:5~45%
- 住民税:10%(社会保険料もありますが。。。)
ここでは計算をするために
- 所得税:20%
- 住民税:10%
合計30%の税金を考慮することにします。
3ステップ目で計算した税引前の時給は1,666円でしたね。
1,666円×(1-0.3)=1,166円/1時間(税引後) ⇦これがあなたの時給です
ここまで計算方法を説明してきました。お疲れ様でした。
なぜ時給を知らない会社員が多いのか
あなたの時給を確認してみて、「え、こんなに安いの!?」と驚かれた方は少なくないと思います。
ではなぜ会社員の多くは、自分自身が働いて稼いでいる給料の時給について関心がないのでしょうか。
その原因は、税引前の年収志向にあると思います。
学生の頃を思い出して下さい。アルバイトをするときそのアルバイトを選ぶ決め手はどういった条件でしたか?
多くの人が時間当たりの給料、いわゆる、時給を見て判断していたのではないでしょうか。1時間働いて700円は安すぎる、とか、時給1000円は稼ぎたいとか、時間当たりの対価で判断していたはずです。
一方、社会人になり会社で働き始めると、急に時間単価の考え方がなくなります。
年収・月収での給与を見る機会しかないからです。
毎月給料日がやってきて、給与明細書が渡される。今月はいくら稼いだかなと税引前の月給を確認し、手取りの少なさに唖然とする。税金ってなくなればいいのにって。
ただ、銀行口座には毎月手取り分の給料が支払われているのでとりあえず安心する。その繰り返しなんです。
私自身の経験を振り返ると、私の場合、給与明細書に記載された金額が毎月きちんと口座に振り込まれているかを確認する作業はしていました。誤って会社が異なる金額を振り込んでいたら損する可能性もありますから。
しかし、その後労働時間を計算したり、時給の計算をしたりすることはありませんでした。
もしこの記事を見てくださっている方で、時給の計算を毎月おこなっている人がいたらそれは大変素晴らしいことだと思います。とってもマネーリテラシーが高い方です。これまでどおり継続していただければ十分だと思います。
時給を計算すると消費行動が抑えられる!?
自分自身の時給を知ることができれば、何かを購入する際にお金の価値について一度立ち止まることができるようになります。
例えば、1万円の洋服を購入したいと思ったとき、今まで
「1万円か、少し高いけどここでしか買えないし、買っちゃおう」
という消費行動をしていたとしましょう。
一方で、自分自身の時給を把握すると、
「1万円の洋服か、素敵だし買いたいけど、この1万円の洋服を買うためには約9時間の労働が必要なんだな。1日分の労働時間に見合うだろうか」
と考えるはずです。
それでも必要であると判断するのであれば、その商品はすぐにでも買うべきだと思います。労働時間に見合う価値があるモノであれば、それはあなたの人生を豊かにするモノです。迷わず購入すべきでしょう。
まとめ
今回は、「自分自身の時給を知る」をテーマにお話を進めてきました。
あなた自身の時給を知ることができましたか?
参考までに時給を再度確認してみましょう。
年収 | 時給 |
---|---|
300万円 | 700円 |
500万円 | 1,166円 |
800万円 | 1,866円 |
1,000万円 | 2,100円 |
1,500万円 | 3,500円 |
会社員になると、制度上時給を把握する機会がなかなかありません。年収や月収での数字が溢れているからです。
さらに、税引前の年収や月収で判断する場合も多いため、税引前の金額が頭に刷り込まれてしまい、実際の手取り額よりも多く稼いでいるような錯覚に陥ります。
今回は、通常よく目にする年収や月収を把握するのではなく、税引後の時給を計算して把握する重要性をお話ししました。
いまの自分自身の時間単価を知ることで、お金の価値に対する捉え方が変わります。
無駄な買い物をすることが確実に減るでしょう。あなたが日々支払うお金は、あなた自身の労働や時間が含まれている。このことを知っておくだけでも、賢い買い物ができるはずです。
無駄な買い物をして、人生の選択肢を狭めることだけはしないようにしたいものです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
熱い思いを持っている方をマネ社長は心から応援します。
多少なりとも、お力になれれば幸いです。
では、このブログを閉じて、行動を起こしましょう。
頑張る人の未来は明るい
またお会いしましょうね。